生活での騒音による傷害事件は毎年何件か起きており、場合によっては殺人にまで発展するケースもあります。
耳障りな音を遮断する防音ガラスは、近年一般の住宅にも多く採用されるようになっています。
ただ、防音ガラスへの交換やヒビ割れなどトラブルが発生することもあります。
・防音ガラスにヒビ割れなどのトラブルが起こる原因
防音ガラスは音を遮断する効果の他、耐久性にも優れていますが、悪条件が重なるとヒビ割れを起こす可能性があります。
屋外に面しているガラスは、日中太陽熱を受けている時間は通常よりも膨張します。
全体が均等に膨張するのであれば特に問題はありませんが、サッシや窓枠の中に嵌っている部分には太陽の熱は直接当たっておらず、長時間当たっている面との間には温度差が生じます。
この温度差が大きくなるとガラス面の一部に大きな負荷が掛かり、耐性限度を超えるとヒビ割れが発生することになります。
・防音ガラスのトラブルを予防するためには
防音ガラスに割れが発生すると、補修するのも簡単ではなくトラブルの発生を予防することが不可欠です。
防音ガラスの割れは主に熱割れから発生していますが、予防するためにはガラスの温度が極端に高くなるのを避ける必要があります。
エアコンの風がガラスに当たらないようにすること、カーテンがガラスに密着しないことは日頃から注意しておけば可能な対策です。
防音ガラスの近くにものを積み上げていると、その影の部分だけ温度が低くなることで熱割れを起こす要因となります。
・防音ガラスの修理、交換のポイント
防音ガラスが熱割れ等により、ヒビ割れを起こした場合は、応急処置では本来の性能を満たすことができないので、交換が必要です。
交換の際には、同時にヒビ割れが発生した要因をできるだけ明確にしておくことが重要なポイントになります。
ただ交換だけをして対策を講じていないと、同じようにヒビ割れが起きるかもしれません。
予防・対策を確実に行っておけば再発防止にも繋がります。
騒音・雑音のトラブルを防ぐ防音ガラスの設置は多くのメリットがありますが、ガラスの劣化・破損を防いでおかないと何度も交換しなくてはなりません。
再発を防ぎ、快適な生活を送れるようにしておきましょう。