昭和の時代の住宅に使用されていたガラス扉やガラス窓は密閉性がそれほど高くなく、隙間風が入るのは当たり前で、防音効果はほとんど期待できませんでした。
現在の住宅用のガラスは用途別の種類も多彩で、防風、防音性の高いガラス扉・窓を設置する家庭も増えています。
・防音ガラスにもデメリットはある?
特に合わせガラスを使用した防音ガラスは防災、防犯性にも優れ、公共施設などにも多く使われることになりました。
防音ガラスは外側の雑音が室内に聞こえてこないようにするのと同時に、内側から出る音を外に漏らさないようにする効果もあります。
また2枚のガラスとフィルムによる3重構造の防音ガラスは、暴風雨の時に飛翔する石などによる事故や防火の効果など、多くのメリットがあります。
メリットばかりが大きく取り上げられますが、全くデメリットがないわけではありません。
ひとつは通常のガラスよりも高額になることで、防音効果を十分に発揮するためにはサッシごと交換しなければならないこともあります。
また構造的に掃除がしにくいというのも、デメリットとして考えられます。
・防音ガラスのトラブルとは
防音ガラスには防音・防火・防災など大きなメリットがあり、通常の窓ガラスを防音ガラスに交換することを検討する家庭も多くなっています。
ただ、防音ガラスに交換したのに防音の効果をほとんど感じられないというトラブルを聞くことがあります。
これは窓の構造や交換工事の内容や費用などが関係してきます。
・トラブルの対策について
防音ガラスの設置工事におけるトラブルを防ぐには、まず元々の窓枠やサッシに防音対策が施されているかが、その後の防音効果に大きく関係してきます。
交換を検討する際は事前に専門業者に相談し、防音効果が得られるようなリフォームを行うようにしましょう。
また工事費用も施工前に明確にしておかないと、後々金銭的なトラブルに見舞われる恐れもあります。
防音ガラスを設置すると、騒音に悩んだり屋内の音漏れによるトラブルを回避できる利点があります。
実際の建物の構造が適しているかなどをしっかりと確認しておかないと、その効果を十分に得られないことになるのでしっかりと調べておきましょう。