人が生活する上において音は必ず発生するものですが、その音の大小によるトラブルがよく報道されています。
周辺の気になる音を防ぐと同時に、自らの家庭から発する音を、周辺に聞かれないようにするために防音ガラスを開発・販売されました。
耐久性も高い防音ガラスですが、割れてしまうと通常のガラスとは違う対処が求められます。
・防音ガラスの基本的構造
防音ガラスは、元々スタジオや音楽教室など大きな音が発生する楽器を使用する場所の防音対策のために設置されるようになりました。
防音ガラスは基本的に2枚のガラスと特殊なフィルム(膜)を組み合わせて作られています。
1枚のガラスだと大きな音が通過し周辺に漏れてしまうのですが、中間に音を遮断する膜があり、1枚目のガラスを通過した音を吸収することで音を小さくしています。
またサッシ自体が二重になっていて、音が通過しにくいようにしている構造のものもあります。
・防音ガラスは割れにくい?
一般的にガラス窓は石などの硬いものが当たると割れてしまうイメージですが、防音ガラスはどうなのでしょう。
防音ガラスは2枚のガラスの間に特殊な膜が装着された3重構造になっているため、1枚目のガラスにダメージが与えられても完全に割れずにヒビ割れ状態になることが多いです。
もちろんガラスの厚みによって強度も違いますが、粉々に破損することは極めて稀で、災害対策として防音ガラスを設置することも多い傾向にあります。
・割れた場合はどのように処置すれば良い?
万が一防音ガラスが割れてしまった場合は、早急に新しいガラスを装着する必要があります。
特殊な構造であるため、ガラスの取り付けは専門業者に委託する必要がありますが、すぐに取り付けができない場合は応急の処置をしなくてはなりません。
割れたガラスの処分には怪我をするリスクがあります。
手や足を保護する手袋や靴を履いて作業するようにしましょう。
また破片が残っていると危険ですので、掃除機を使用して破片を取り除き、スチール板やボードなどでガラスの部分を仮ふさぎしてください。
ガラスの破片が残っていると思わぬ大怪我をする可能性もあり、ガラスが割れた後の処置は丁寧に行う必要があります。
防音ガラスの場合は密封性も求められるので、専門の業者に取り付けしてもらうといいでしょう。