ガラスの種類には防犯ガラスや防火ガラスなど、それぞれの特徴に合わせたガラスの種類があります。 防犯ガラスを使用した際に、防火対策が可能なのかという疑問も多くあるようです。 そのため防火対策の観点から紹介します。
・防火ガラスとは
防火ガラスは熱による膨張性が低い仕様となっており高温に耐えることができます。 万が一の火災になっても割れる可能性が低く、被害の拡大を抑えることが可能です。 普通のガラスは耐熱機能はないので、高温状態に置かれると簡単に割れてしまいます。
・防火ガラスの特性
防火ガラスは一般的なガラスに比べて強度が非常に高く、長い期間その効果を保って使用可能と言われています。 ただし中のワイヤーの錆によって自然に割れてしまうこともあり、錆が出てきたら交換を検討すべきとの意見も多く聞かれます。
・防犯ガラスの耐熱性
防犯ガラスは、通常ガラスと比べるとその強度は数倍とされています。 また耐熱性も一般的なガラスに比べると150度から200度まで耐えることができます。 そして防犯ガラスの中には複層ガラス(ペアガラス)タイプもあり、断熱効果、防音効果に加えて窓の結露も防止することができるガラスもあります。 ペアガラスは2枚のガラスの間に空気の層を挟んだ形となっており、これが冬の寒い空気、夏の熱い空気を室内に入れにくくします。 外からの熱を遮断するため、エアコンの効果・効率を高められ、省エネ効果が期待できます。 ただし、これは防火対策に効果があるわけではありません。
防犯ガラスは、通常ガラスと比べると耐熱性が上がります。 しかし、防犯ガラスは防火ガラスと同じ防火対策が期待できる物ではありません。 ガラスにも得手不得手があるので、防火対策を行いたい場合は防火ガラスにすると良いでしょう。