近年の台風被害を見ると、飛来物がシャッターや雨戸を突き破ってしまうケースも見受けられました。
しかし、防犯ガラスにしている家は飛来物が窓に直撃しても破損しないで守ってくれているようです。
そこで防犯ガラスは台風に強いのかを観点に解説します。
・防犯ガラスの特性
防犯ガラスは、その名から空き巣などから窓を突き破られないようにするための物と思われています。
しかし、防犯ガラスは一般的に浸透していませんが、防犯の他にも色々な点に役に立ちます。
例えば、防災・防犯性能、防音効果、そして紫外線カットなど様々なシーンにて幅広く利用できるガラスです。
・防災効果
防犯ガラスは対貫通性能に優れているため、衝撃によってガラスが割れる心配がほとんどありません。
そのためガラス面に何かが衝突しても貫通することを防ぎます。
これにより台風などの強風で飛来物が飛んできても、窓を突き抜けて室内に侵入することを防ぐことができます。
・防犯性能
ガラスとガラスの間に中間膜を入れていることにより、バールやドライバーなどを使用しても簡単に貫通させることができない防犯性の高いガラスとなります。
これにより、台風によって避難した後でも空き巣からの被害を守ってくれます。
・脱落防止性能
万が一、台風などの影響で飛来物が飛んできて、その衝撃でガラスが割れても、脱落防止性能によって破片が落ちることがほとんどありません。
そのためガラスを踏んで怪我をすることを防ぐことができます。
・遮音性能
遮音性能が高い中間膜の使用することで、台風などで発生する雨の音、風の音を高い遮音性で外部からの騒音と室内音の外部への漏れを防ぐことができます。
2019年9~10月に発生した台風15号、16号の被害を見ても、近年の台風被害が甚大となっています。
防犯ガラスは一般的に知られていませんが、これら災害にも大きな力を発揮できるため、可能であれば自己防衛の意味でも対策をした方が良いでしょう。